8.感動の街:ベネツィアでの会話
ニュース
サン・マルコ寺院 鐘楼からの眺め
4月23日から、ベネツィアに1週間滞在しました。途中、1日だけフィレンツェに日帰りした以外は、ずーっとベネツィアにいました。朝、サン・マルコ寺院の鐘の音で目覚め、「今日はどこ行く~? 何する~?」。こんな毎日もいいものです。コーチの私たちは、日常、「何時から○○さんとコーチング、何時から○○社さんと打合せ・・・」というような分刻みの中で生活しているものですから、この感覚はとても新鮮です。
ベネツィアはとにかく美しい街です。さすが「世界遺産」です。水上都市ベネツィアには車が走っていません。街中には迷路のように運河がはりめぐらされています。400以上の橋が街と街とをつなぎあわせている感じです。京都と札幌の地形に慣れ親しんでいる私には、全くもって迷宮に迷い込んでしまったような感覚です。自分がどこにいるのかもどこに向かっているのかも全くわかりません。“ここって、どこ?” 「だいじょうぶ!ベネツィアから出ることはないから!」とOコーチは力強く進んでいきます。さすが、Oコーチだ!
細い小路には、ベネツィアン・グラスをはじめとするおみやげ物屋さんやブティック、カフェ、ホテル、一般のアパートなどがひしめき合って並んでいます。「これは、日本じゃ使えないよね~」という奇抜なデザインの靴やバッグ、アクセサリー類に目を奪われます。足を止めて、ショーウィンドウにはりつくこともしばしば。
「あの黒い靴、かわいい~」 “奥の赤い靴、いいよね~”
「ちょっと待った!」 ここで、Oコーチのコメントが入ります。「今の会話、ぜんぜん相手が言ったこと、受け止めてないよね。もう1回やり直し!」
「あの黒い靴、かわいい~」 “本当だ、かわいいね~。あの奥の赤い靴もいいと思わない?” 「赤いのもいいね~」
“こんな感じでしょうか?” 「そうそう、それがコーチの会話ってもんでしょう」。コーチも日常生活では実はぜんぜん人の話を受け止めていません。きちんと受け止めてから投げ返すって難しいな~。コーチの大先輩、OコーチとUコーチに学ぶことの多い旅でもありました。
こんな会話が、“息を飲むほど美しい”ベネツィアの街角で、ときどき繰り返されながら、毎日のんびり過ぎていくのでした。つづく・・・
街中はこんな感じ |
建築物はとにかく重厚! |
街中の移動は「船」 |
市場もカラフル |
パスタもカラフル |
やっぱりジェラートでしょ! |