18.“楽しんで”やる
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いただいた花束:感激と共に写真にして保存します
札幌の初夏には、『YOSAKOIソーラン祭』というイベントがあります。文字通り、高知の“よさこい踊り”と北海道の“ソーラン節”を組み合わせたイベントで、大通公園など市内のド真ん中で、各出場チームがエネルギッシュな踊りを披露します。ルールは、鳴子を手に、ソーラン節のフレーズを取り入れたオリジナル曲に合わせて、オリジナル・コスチュームで踊ればよいようです。
2年前のこの時期、会社を退職し、札幌に引越したばかりの私のスケジュール帳は、真っ白でした。気の向くままに、自転車を転がして、札幌市内を散策していた頃です。大通公園で、『YOSAKOIソーラン祭』に遭遇しました。とにかく目を奪われました。自転車を脇において、しばし鑑賞。衣装の奇抜さ、ユニークさはもちろん、鳴子を鳴らしながらのエネルギッシュなパフォーマンスにすっかり魅せられました。
何と言っても、踊り手みんなが、とにかく一生懸命。そして、心から楽しそうに踊っているんです。“このチームの踊りが終わったら帰ろう”と思って観ているのですが、終わると次のチームも観たくなります。何と言うのか、、、一人残らず、全力を尽くしている、その一瞬一瞬に賭けている、そんな姿に目が離せなくなったのです。
今日、今年の『YOSAKOIソーラン祭』の最終日、私は大通公園の近くでセミナーを担当していました。今日のご参加者は、カウンセラーや学校の先生といった、いわば「人を育てる、サポートするプロ」の皆さんでした。きっと、私は“釈迦に説法”のようなお話もしていたと思います。しかし、先生がたは「そんなこと知ってる」という態度はおくびにも出さず、終始、演習・ロールプレイングにも心から楽しんで真剣に取り組んでくださいました。その姿に私は心が熱くなりました。セミナーの最後には、花束贈呈までしてくださり、感激で涙が出そうでした。
今週、札幌にお迎えする本間正人コーチは、こうおっしゃいました。「コーチとして大切なことは、今、どれだけここにいられるか。ありとあらゆる瞬間、一瞬一瞬にどれだけ全力投球していられるか、ということです」。今日ご参加いただいた皆様は“コーチ”でした。
“楽しんで”やる姿は、とても美しくエネルギッシュで人の心を引きつけるようです。