44.高さ180cm上での分析
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高台寺の竹林:実際はこの世のものとは思えない光景です
私は、観光地で『人力車』に乗ってみようなどとは、これっぽっちも思ったことがありませんでした。でも、どうしたことでしょうか。気がつくと、私は、高さ180cm上から京都観光をしていました。なぜだかわからないのですが、平安神宮の前で声をかけてくれた俥夫(しゃふ)さんの人力車にその日は乗ってみようという気になりました。私好みのお兄さんだったから? う~ん、それもあるかもしれません。でも、それだけじゃないな、何だろう?一段高いところから眺める東山界隈もとても新鮮でしたが、それと同じぐらい、私にこのあり得ない行動を起こさせた現象はとても新鮮でした。
“このお仕事始められてどれぐらいになるんですか?”、“1日何kmぐらい走らはるんですか?”、“どんなところがおもしろいと思いますか?” 俥夫さんが一生懸命、観光案内をして下さるそばから、どんどん質問を投げかける私はきっと変なお客と映ったと思います。
なぜ私はこれに乗っているんだろう? 「京都観光の最後は僕に任せてください」←この殺し文句か? ちがうな。俥夫さんにしては華奢なので、同情したのかな? そんなことじゃないな。歩き過ぎて足が痛かった。たしかにそうだけど、なにもこれに乗らなくても。。。原因を特定できないまま人力車を降りる時間となりました。距離の割には高い乗り物でしたが、何か不思議なすがすがしさが残りました。
話は変わるのですが、今日、思いがけず、ファイターズ:ヒルマン監督の通訳、岩本賢一さんにお会いすることができました。お若いながらも自分の夢を叶えた人です。お会いしたかった人の一人でしたので、とても感激でした。岩本さんにお会いした瞬間に、私は急に、京都東山で出会った俥夫さんを思い出したのです。(岩本さん、ごめんなさい。変なところで引き合いに出して)
ああ、そうか。だから私はあの俥夫さんの人力車に乗ってみようと思ったのかな。岩本さんも俥夫さんもとてもとても礼儀正しい人でした。言葉や動作にメリハリがあります。敬語で語尾まできっちり話されます。とても謙虚です。何より、驚くほどこちらの目をまっすぐしっかりとご覧になります。勉強熱心です。自分をもっと高めたいという強烈な向上心があります。仕事に対する熱い想いをお持ちです。
そんなこんなを一瞬の出会いで感じさせる!すごい、すご過ぎる! “この人のようなオーラを発するにはどうしたらいいのか” 私はそれを高さ180cm上で観察したかったのだと思います。京都での出会い、岩本さんとの出会い、日々が貴重な発見に満ちています。
出会いに感謝!
右大文字でございます |
こちらは新選組屯所跡:八木邸 |
八坂の塔でございます |