コーチ石川の感動日記

45.暗示にかける

ニュース

 今回も、無事長期出張が終わりました。当たり前のことですが、体調を崩すことなく、声が出なくなることもなく、全日程を完遂できたことは、何よりの達成感です。札幌に戻ってきた翌日もまだ元気に「しゃべる仕事」ができています。たいしたもんです。でも、これは、決して私一人の力ではないのです。

 好きな仕事、やりたい仕事でも、初めてのクライアント先、初めてのチャレンジは、少なからずプレッシャーです。“私はやれる!立場をとるんだ!”と言い聞かせても、どこかで、“変な受講者ばっかりだったらど~しよう(←失礼な話)”,“はたして、私はこの会社の期待に応えられるんだろうか・・・” どよ~んと重たい気持ちがあるのも事実です。

 でも、そんな私の気持ちを一瞬で軽くしてくれる人たちが私のそばにはいるのです。私を起用してくださるプロデューサー兼マネージャーのような方たちです。「石川さんだったら、今回もだいじょうぶでしょ」。この一言で、素直な私は、即、“よっしゃ、今日もやれる”という暗示にかかります。

 今週、1年間にわたる長期セミナーの第1回目があるクライアント先でスタートしました。長丁場の初回ということもあって、少なからず重たい私でした。この仕事をとってきてくださったA氏が、開講直前、私の隣りでぽそっとつぶやかれました。「私、この研修はきっとうまくいくと思うんですよ」 おぉ!!ワンダフル! 今の私にとって、それは、何よりの力づけの言葉でした。すーっと、気持ちが軽くなったのを実感していました。俄然、立場をとって、ガンガンしゃべり始めた私でした。もし、この時、「石川さん、長丁場ですからなかなか難しい研修ですよね。受講者も手ごわそうだし、、、だいじょうぶですか?」なんぞと言われたら・・・?

 講演前の講師に何と声をかけるかで、その日の出来が左右されることは確実にあるな、と思いました。当然のことながら、仕事をする前の部下に何と声をかけるかで仕事の出来が変わることもあり得るのでしょう。

 今週、東京で担当したコーチング研修に、某航空会社の整備士さんたちを指導する教官が参加して下さいました。“いつも乗せていただいてるんですよ” 「そうですか、ありがとうございます。皆、きっちり整備してますからね、安心して乗ってください!」 自信と誇りに満ち溢れた言葉でした。帰りの飛行機は、着陸前に思いのほか揺れましたが、ぜんぜん怖くありませんでした。言葉の力ってすごいですね。

 日ごろ、部下をどんな暗示にかけていますか?

一覧に戻る