60.成果は出るもの
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早いものですね~、来週はもう3月です。世間はそろそろ年度末の季節です。この時期になると、年度末締めの会社が多いのか、クライアントさんも私も追い込みの時期に入ります。“目標達成まであと何件ですか?”、“あともう少しですね。残りの日数で、あとやれるとしたら何ができますか?” ゴールがもうそこまで見えかかっているけれど、そこまでの道のりにもう一山あるように見えてしまう時期です。手に汗握る“いよいよクライマックス!”というところです。
また一方で、コーチングによる成果を一番報告していただける時期でもあります。「当初の目標通り、昇格できそうです」、「去年よりも契約件数は3分の1に減ったのですが、売上は1.5倍になりました。生産性があがったんですね」、「半年分の受注をこの1ヶ月でやれました」 おぉ~、ブラボ~! ワンダフル! クライアントの皆さんは本当にすばらしいです。成果を伝えてもらえる瞬間はコーチとして何より嬉しい瞬間です。感動の連続です。こちらが元気になります。
で、いつもその瞬間、思うのです。
“すごいな~、この人はよくがんばった!よく動いた!ホンマに偉い!だけど、私は何もしてへんよね。これって、本当にコーチングの成果なの?もしかしたら、この人は、もともとコーチングを受けていなくても達成したんじゃないのん?”
本当にそうなのです。特に社外にいる私のようなコーチは、その人のお仕事を直接手伝うわけでもなく、ただ見守っているだけです。ゴールまで歩いて行っているのはその人自身であり、その人以外の何者でもないのです。皆、本当にやろうと思ったら成果を出す力を持っているのです。
傲慢な言い方かもしれませんが、コーチをつけたら確実に成果が出ます。でも、それは、コーチの力というよりは、プレーヤーの力によるところが非常に大きいと思わずにはいられません。「力」と言うのさえ、ちょっと違う気がします。本来、「成果は出るもの」なんです。必然的なものとさえ思えます。子供が成長すると身長が伸びる、ごはんを食べると血糖値が上がる、というレベルと同じぐらい、もともと自然の摂理に則ったことのように私には見えてくるのです。決して、成果は「出すのが難しいもの」ではないのです。それでも「難しい」とおっしゃるのなら、わざと「難しいもの」としてしまっていらっしゃるのでは?とさえ思えます。(すみません、挑戦的な言い方で・・・)
コーチになりたての頃の私は、けっこう心配性でした。“この人の成果が出なかったらどうしよう?”、“目標達成させられなかったらどうしよう?”。それこそ「傲慢だ!」と最近は思います。目の前にいるこの人には、もともと「成果を出す力」があるんです。「出て当たり前」なんです。コーチは、そんな当たり前のことに気付かせてあげるだけでいいのかもしれません。その力を引き出してあげるだけでいいんです。
最近の私は、けっこう気楽です。“だいじょうぶ!成果は出るものなんだから” クライアントさんを信じていれば、成果は必ず出ます。そのことを日々教えてくださっているクライアントの皆さんに心から感謝の連続です。