コーチ石川の感動日記

99.レッテルを貼らない

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 大阪から山形空港に着いた私を、山形県教育センターの先生が名刺を両手で持って、さわやかに出迎えてくださいました。まさか、空港までお迎えに来てくださるとは思っていませんでしたので、まずささやかなサプライズ&大きな感激。会場に到着しますと、また皆様がきめ細やかに心配りしてくださいます。“先生ってこんなに気がきく人ばっかりだったかしら?”。またささやかなサプライズ。

 夕方の情報交換会(=宴会)から私は参加させていただきましたが、次から次へと先生がたが名刺を持ってご挨拶に来てくださいます。拝見しますと、本当に全国各地からお集まりになった先生がたのようです。
「明日のコーチングのお話、私、たいへん楽しみにしております!」
「わが県でも、コーチングはぜひ取り入れたいと思っております!」
「ぜひ、先生にご指導いただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします!」
どの先生も、額に汗を浮かべながら、お話ししてくださいます。とにかく熱い!です。大いなるサプライズ!こちらが圧倒されます。
“あ、ありがとうございます。あの、・・・明日のセミナーをお聴きになってから、コーチングが本当に教育現場で使えるかご判断ください。そして逆にアドバイスをいただければと思います”。プレッシャーを感じながらも、明日は熱心にご参加いただけることを確信しました。

 そして翌日。
“コーチングを教育現場に広めることで、日本が変わると私は思っています。生徒さんたちと接して、そのことを確信しました”。どこまで教育現場のことをわかって言っているのかもわからない私の偉そうな言葉に、ご経験豊富な先生がたは素直に耳を傾けてくださいました。
「先生、私も日本が変わると思えました!」
「連続パンチをくらった気分です。反省しました!」
「昨日、名刺交換させていただきましたが、私の県を忘れていただかないようにもう一枚名刺をお渡ししておきます!」
最後まで熱い先生がたでした。ただただサプライズ。

 私は、講演の中で、よく「相手を小さい存在として扱わないでください。教えてあげなければ何もできない人として接しないでください。大きなことができる人、可能性を持った人として扱ってあげてください。そのことが相手の可能性を開きます」とお伝えします。でも、私自身が、長い間、学校の先生に対して、「生徒を小さく扱う存在」、「ティーチングばかりで融通がきかない存在」と見ていたことに気づかされました。先生に抱いていた不信感、“生徒の一部分を見て、すべてがダメだと思わないでほしい”。先生の一部分を見て、すべてがおかしいと思っちゃいけない。深く反省しています。

 そして、あらためて確信しています。こんなに熱い先生がたがこんなにたくさん全国にいらっしゃるのだから、日本は変わる。今回は、先生がたからそのことを教わりました。感動でした。

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