114.離職率低下の秘密
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連休中、旭川の『雪の美術館』に行ってきました
我に返ると連休が終わっていました。すっかりご無沙汰してしまいました。4~5月、企業研修が少ないこの期間、これまでやったことのない新しい仕事にチャレンジしていました。慣れないことで思いのほか心身共に疲れましたが、いい経験でした。この成果はもうすぐアウトプットしますので、どうぞお楽しみに~。合い間を縫って札幌ドームにも2度足を運べました。いい連休でした。
先日、札幌のカリスマ美容師J先生という方にお会いしました。先生は、25年前に自分のお店を持たれ、現在20数名のスタッフを抱えるオーナーでもいらっしゃいます。初めてお会いしたとき、そのアーティスティックな雰囲気にも驚かされましたが、お話の一つひとつがまた感慨深く、勉強になることばかりでした。
「ここ10年ほど、スタッフがほとんど辞めていないんですよ。10年間で辞めていったのは2人だけです。そのうち1人は病気でしたので仕方なかったのですが」
“え?! たったお2人ですか? 失礼ながら、入れ替わりの激しい美容業界では異例のことではありませんか?”
「そうですね。たしかに」
“すごいことですね。J先生のお店は定着率がいいんですね。ずっとですか?”
「いえ、店を始めて最初の15年は、もう辞めて辞めてたいへんでした。休憩中、ノックの音がすると、よく『ドキッ!』としたものです。また、辞めたいんですけど、って誰か言いに来た、と思って」
“へぇ~、どうして、10年前からは離職率が急激に下がったんですか?”
「僕、なぜ、スタッフが辞めたいと言い出すのか、考えてみたんです。で、その理由がわかったんです」
“と、おっしゃいますと?”(←興味しんしん)
「僕は、店の中でも技術のうまい子、花形の子にばかり、声をかけていたんです。それ以外のあまりコミュニケーションが得意でない子、裏方に徹していて目立たない子には声をかけていなかった」
“ほう!”
「スタッフは、店の中で、自分の存在価値が感じられなくなると辞めたいと言い出すんです」
J先生は、この理由に気づいてから、花形スタイリストを支えている目立たないアシスタントにも声をかけ、感謝の気持ちを伝えるようになさったそうです。それが、今のこのお店の「異例の離職率」につながっているのだということです。
「最近の若者は根性が足りん!」と言う前に、「いつもありがとう」、「君のおかげで」という言葉を全員に伝えていますか?
氷の柱が展示されています |
結婚式もできるそうです |
日本にいるのを忘れる空間です |