170.人は必ず応える
ニュース
台風8号が沖縄本島をかすめる中、台風に向かって飛ぶ
という経験を初めてさせていただきました。
朝から、那覇発着の便がすべて欠航する中、私がもともと
予定していた最終便は、定刻通り、無事、那覇に降り立ちました。
さすがに少しヒヤヒヤしましたが、おかげさまで、沖縄で
予定していたすべての仕事を順調に終えることができました。
見えない力にも後押しされているのを感じるこの頃です。
このところの台風や地震等で被害を受けられた
皆様に心よりお見舞い申しあげます。
【台風通過後の沖縄の海、まだ少し波が高いです】
「台風の中、わざわざ札幌から沖縄まで来てくださって・・・」
どこへ行っても、皆さんがあたたかく迎えてくださいます。
「いえ、そんな、こちらこそ、わざわざ呼んでいただいて・・・」
感謝されると、自然に感謝がわきます。
【沖縄の中学校にもうかがいました。PTAの皆様と】
私のコーチが、リッツ・カールトンの研修を受けてきたという話を
してくれました。「ザ・リッツ・カールトン」と言えば、卓越した
おもてなしで知られるホテルですが、従業員のことを、上司が
「紳士、淑女の皆さん」と呼ぶそうです。
従業員がお客様と接する時にそうしてほしいように、従業員を
扱うのだそうです。
まさに、紳士、淑女として扱うのです。従業員は自ずと、
「あの上司を喜ばせたい」と思うようになるのでしょう。
先週、札幌市内の大学で、久しぶりにまた集中講義をさせて
いただきました。
気力体力忍耐力を必要とする仕事ですが、どうしても
やめられない仕事の一つです。
毎時間、厳密に出席をとります。
授業終了時刻の10分前に、教室に入ってきた学生が数名いました。
「あんな時間に遅刻してくる学生を出席扱いにするのは、こちらの
モチベーションが下がる」と、休憩時間に、他の学生が訴えてきました。
おっしゃる通りです。
次の時間、私は全体に向かって伝えました。
「残念ながら、遅刻してきた人は出席扱いにはできません。でも、
遅れてでも来てくれて、嬉しかったです。ありがとうございます」
この日のレポートに、遅刻してきた学生が書いてくれたコメントです。
「今日の授業で印象に残ったことは、遅れてきた我々に、先生が
『ありがとう』と言ったこと。なかなか普通に言えるものではないと
感じた。やはり、先生がコミュニケーションのことをよく理解し、実践
できているのだと感じた。そして、『ありがとう』と言われた私自身も
少しでも授業に来てよかったと思えた」
翌日、この学生が声をかけてきました。
「昨日、僕らが遅れてきた時間の内容を後で教えてもらえませんか」
相手を、「大切な人」として尊重して扱えば、人は必ず応えてくれます。
応えてくれないとしたら、届いていないだけです。
届くように投げかけ続けるだけです。
・・・などと偉そうに言ってますけど、全部、こうして出逢う学生たちから
教わったことなのです。
【出張先でも、早速、新刊本をたくさんお買い上げいただき、
ありがとうございました。
心をこめて、サインさせていただきます】
【皆さんと楽しくおいしいものをいただけるのも、
出張の楽しみの一つです!】