コーチ石川の感動日記

209.オランダとの出会い

今年こそは、私が強く強く影響を受けた

オランダ教育のお話も盛り込んだ新刊を

出版したいなと思っております。

 

が、待ちきれない方(?)のために、というより、

「そもそも、石川っていつからオランダかぶれに

なったの?」と思われている皆様へ、出版に先駆け、

オランダ教育のお話を「感動日記」のコーナーで、

しばらく連載してみたいと思います。

 

ご関心がある皆様、

よろしくおつきあいくださいませ。

 

今日は、そもそもの「出会い」のお話です。

 

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◆ある日、一通のメールが・・・

 

 2013年の早春、この日も、私は出張先に

いました。仕事を終えて、ホテルの部屋に入ると、

いつものようにノートパソコンを立ち上げ、

未読メールの一つを開きました。

その瞬間、思わず、身を乗り出していました。

 

石川尚子様

初めまして。オランダ・アムステルダムに

住んでおります仲本かなと申します。

 

え?オランダ?!アムステルダム?!

仲本かなさん?!日本人の方?!

いったいどうして?!

頭の中で、たくさんの「?」と「!」が

炸裂しました。

 

石川さんの「子どもを伸ばす共育コーチング」を

拝読し、メールを差し上げております。

石川さんの本からはコーチングに対する熱意だけ

でなく、子供たちへの想いと、教育への想いが

ひしひしと伝わり、大変心強い、いい本に巡り

合えたと嬉しく思いました。

 

なんと!私の夢の実現となった初出版の本を、

はるかオランダの地で手にとってくれた人が

いたなんて!それだけでもう胸が高鳴りました。

 

私はオランダで教員免許をとり、オランダの

小学校で2年間代用教員をしておりました。

現在は求職中で、家庭で育児に専念して

おりますが、昨年から数回ほど、教育大学など

の日本の大学講師の方々にオランダの教員養成

について話をする機会をいただきました。

 

オランダの教育ですが、まさにコーチングです。

オランダの教員養成そのものもコーチングに

なっています。そのことを日本の皆様にお伝え

すると、コーチングの重要性は認めてくださり

ますが、コーチングが日本ではあまり知られて

いない印象を受けました。

 

それで日本でのコーチングを知りたいと思い、

コーチングに関する本を日本から取り寄せ、

石川さんの本に出合えました。

読ませていただいて、日本にもこれほど

素晴らしい教育に関するコーチングの本が

あるということに大変感激いたしました。

 

 なんと!すごいキャリアを持った人だ!!

こんな貴重な人が、私の本に出会って

くださったなんて!すばらしく光栄なことだ!

ゾクゾクしてきました。

 

私の知る限りでは、オランダも15年ほど前までは

ティーチングの教育でした。今日、幼児教育から

大学までコーチングが主になっています。

小学校では、算数や理科など教科そのものも

コーチングが基盤にあります。

例えば、従来のかけ算九九や筆算もなるべく

教えません。ただ単に暗記させたり、計算方法を

教えたりするのはティーチングだという考えが

あるからです。

 

オランダでは、子供が自分で九九や計算方法を

発見することを重視する、いわゆるコーチングを

基本にした教授法がほとんどです。

子供同士がけんかして仲直りさせる場合も

コーチング。

学級の秩序回復にも、みんなで話し合って

コーチング。

学習に取り組む姿勢や学習におけるいろいろな

間違いも先生のコーチングで子供に自分で

気づかせる、そして自分で納得させて

方向性を定めさせ、トライさせる方法で・・・・

 

なんだって~?!九九も筆算も教えない?!

子どもが自分で計算方法を発見する?!

みんなで話し合ってコーチング?!

す、すばらしい!!すばらし過ぎる!!

そんな教育が本当にあるのか?

その日の疲れなど直ちに吹き飛び、

興奮しながら、何度も何度もメールを

読み返していました。

 

(つづく・・・)

 

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↑ これこそが、出会いのきっかけ

 

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