210.初めて黒船を見た日本人?!
◆子どもの幸福度が高い国「オランダ」
こうして、オランダという国に、にわか興味がわいて
きたわけですが、これまでの私のオランダに対する
イメージと言えば・・・
「風車」、「チューリップ」 以上終わり!
お恥ずかしい限りですが、こんなレベルでした。
あらためて調べてみると、今まで知らなかった
オランダの側面がいろいろわかってきました。
「子どもの幸福度調査1位」の国。
学力も高いが、幸福度も高い。
ここに、私はとても惹かれました。
というのは、2003年より、高校生の就職支援活動に
携わってきた私は、日本の高校生のあまりの
自己肯定感の低さに、悲しさを通り越して、
憤りすら感じていたからです。
このことは、オランダの仲本かなさんが手にとって
くださった拙著「子どもを伸ばす共育コーチング」
でも詳しく述べています。
こんなに平和で豊かで自由であるはずの国で、
子どもたちの大半が自分の将来に夢や希望を持てず、
「自分は価値ある存在だ」と自覚せずに生きているのを
見るにつけ、コーチングを通して、もっと何かできない
だろうかとずっと考えていました。
私は、コーチングに出会ったことで、
「自分は価値ある存在だ」と心から思えるように
なりました。
このことは、私をずいぶん生きやすくしましたし、
やりたいことにチャレンジする勇気を
授けてくれました。
教育現場にコーチングを導入することで、
日本の子どもたちはもっと自分の価値を実感しながら
幸せに生きられるのではないだろうか?
もっと、日本の教育界にコーチングの概念を普及する
にはどうしたらいいのだろうか?
そうこうするうちに、仲本さんが日本に一時帰国される
タイミングで、ついに、お会いする機会が訪れました。
メールから伝わってくる印象通り、
とても清楚で聡明な方でした。
3時間近く、オランダの教育現場のお話を
直接お聴きしたこの日の衝撃と興奮は
今でも忘れられません。
「黒船を最初に見た日本人って、
こんな心境だったんじゃないか?!」
よくわからないけれど、そんなことを思いました。
そして、すっかり、吉田松陰のような気持ちに
なっていたのです。
「私は教員でもない。人の親でも、政治家でも、
官僚でもない。でも、この子どもの幸福感と
自己肯定感を育まない教育をなんとか変えたい!
このままでは日本はダメになる!
オランダに行かねばなるまい!
この目で確かめねばなるまい!」
そして、ついに、オランダの地に立つ日を迎える
こととなるのです。
(つづく)
※次回はもっと早く更新しますね〜!