128.夢は叶えるもの
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セドナの日の出
子どもの頃、「小説家になる!」と思った瞬間がありました。たしか、ある本を読んで、とても感動したんです。「私もこんな本を書きたい。読んだ人を元気にする本を書きたい」 そう思った記憶があります。
中学、高校と進学するにつれて、いろんな現実を見せられるようになります。「小説家になりたい。自分の本を出したい」って言ってたっけ。ああ、あれは、子どもの頃のただの夢だよ~。単なるあこがれみたいなもんだね。
大学を卒業して入った会社は出版社でした。出版社から本を出されている著者の方がたは、皆、立派な経歴と肩書きを持たれた「先生!」に見えました。「本を出す人は偉い人。特別な存在。私には関係ない」 ものを書いて人を元気にしたい、という夢は脇に置きました。それは違う世界のこととして、目の前の仕事をただ一生懸命してきました。
2000年、コーチングに出会いました。2002年、なりゆきでしたが、コーチとして独立しました。尊敬すべき多くの師匠、コーチとの出会いがありました。「いつか、本を書きたい」 この想いがまた蘇ってきました。「なぜ、私は夢で終わらせようとするんだろう。なぜ、私が本を出しちゃダメなんだろう。なぜ、もっと経験を積んでからじゃないとダメだと思うんだろう。なぜ、今じゃダメなんだろう」
2006年、出版にこぎつけました。私の本の監修者、岸英光コーチから、原稿チェック済みのメールが次々と返ってきました。全国を駆け回るハードスケジュールの中、一字一句を丁寧にチェックしてくださったのが伝わってきます。こんなに細かく見てくださっているのか~。
ある箇所で、目が留まりました。
「“夢は叶うもの”と伝える」というクダリでした。岸コーチはこう修正してくださっていました。
「“夢は叶えるもの”と伝える」
・・・ではどうでしょうか?
この一文に、こみ上げてくるものがありました。自分の原稿を前にして初めて泣きました。
そう、「夢は叶えるもの」。自分自身で、「叶える」もの。岸コーチは、私に「自分の夢は叶えてよし!」ということを教えてくださったコーチの一人でした。
自分の本を出す。私の子どもの頃からの夢でした。コーチングに出会うまで、「叶わない」としている私でした。本当にやろうと思うことは「叶える」んです。特別な存在でなくても、年齢がいくのを待たなくても「叶える」んです。このことを、今回の出版を通して、身を持って教わりました。そして、あらためて、このことを、もっともっと多くの人に伝えていきたいと思っている私がいます。