コーチ石川の感動日記

133.子どもはスゴイ!

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 京都で桜が咲いているのを見つけて、札幌に戻ってきましたら、大雪になっていました。日本は狭いようでやっぱり広いです。今年も全国各地でたくさんの出会いがあります。ありがたいことです。

 先日、大阪での講演会に、私の人生で「初」の体験がありました。え? 参加者の中に子どもがいる?! そんなのよくあることでしょ。いえ、高校生じゃないんです。一番小さい子は4歳です。あと、小学生も、中学生も。う~ん、わかってくれるかな、コーチングの話。そもそも、4時間もじっとしていてくれるだろうか。

 ま、いいか。大多数は「大人」です。いつものように、大人の皆さんに向かって語りかけ始めました。大阪の皆さんも本当に熱心です。あれ? なんか違和感がぜんぜんないな~。4歳の子は? 静かにしている。。。よしよし、いい子だ! 小学生の子は? おお~、ニコニコしながら聴いてくれています。すばらしい! 中学生の子は? ちょっとだけ斜にかまえている感じです。でも、ちゃんと存在しています。

 ペアワークに入りました。あれ? 小学生の子も初対面の大人とちゃんと演習に取り組んでいます。偉いなぁ~。中学生の子は? ちょっと苦手そうです。でも恐る恐るしゃべっています。うん、やってるやってる。4歳の子は? さすがに参加はしていませんが、演習に取り組んでいるお母さんのかげからこちらをそっと見ています。「ニッ!」と笑いかけると、「ニッ!」と笑い返してくれます。なんて、いい子だ!時々、しゃべっている私の顔をじーっと見ています。聴いているのだろうか? わかっているんだろうか?

 熱い空気の中、講演会が終わりました。「子どもがいる。どうしよう?」これは私の杞憂に終わりました。子どもたちは、講座の進行を妨げるどころか、ちゃんとその空間に存在し、参加していてくれました。終了後、お母さんと小学6年生の子が、声をかけにきてくださいました。
「お母さんの名前の隣に僕の名前も書いてください!」
そう言って、拙著の裏表紙を広げてくれます。
「僕は、将来、テレビに出るような俳優になります。名前を覚えておいてください!」
おお~!この子はコミットメントをしに来たぞ!
(※コミットメント・・・「これをやります」と立場をとって宣言すること)

 私は、鼻の奥がツーンとしました。泣きそうでした。
“うん、覚えとくね! じゃ、私の方がサインもらっとかないとね!”
言いながら、目の奥が熱くなりました。
コミュニケーションが苦手そうだった中学生の子も、最後に、挨拶をしにきてくれました。

 子どもは、スゴイ!
子どもは「子ども」と思ってなめたらダメです。
全部、理解しています。感じ取っています。あらためて教わりました。スゴイです。

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