コーチ石川の感動日記

14.「社長におまかせ」

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先日、札幌ドームでご一緒させていただきましたH社長から早速メールをいただきました。H社長の視点に深い感動を覚えましたので、社長のご許可をいただき、掲載させていただきます。

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石川 尚子様

いつもお世話様です。
二個目のメガホンを買ったH社のH社長です。昨夜はお疲れ様でした。

(中略)

ところで話は全くかわりますが、北海道日刊スポーツのウェブサイトのファイターズのコーナーに「ヘッドにおまかせ」という白井さんのコメントが掲載されているのをご存知ですか?(大ファンの石川さんですからご存知かな)

私はそのコーナーのファンで毎日、読んでいます。前日の試合を振り返っての白井さんのコメントがまさにコーチングそのもの。本当にコーチの中のコーチ、白井さんらしいコメントばかりです。我々素人から見たら酷い試合内容だったなあと思われるような試合の後でも必ず「今日はこういう選手のこういう収穫がありました」とか「こういう成長がみられました」とか常に選手の良い点を見い出して誉めています。かと思うと我々が大満足するような試合内容のときは逆に「もっと気持ちが前に出ないといけない、しかし次回は必ずやってくれるでしょう」と厳しいコメントがあったり。文字通り、新聞紙面を通して選手達をコーチングしてるなあっていう内容です。(うまく表現できませんが、、、すみません)

最近は私も「ヘッドにおまかせ」に刺激されて、たとえ負け試合でも何か収穫がなかったか、今日の影のヒーローは誰か、探す癖がついてしまいました(笑)。ただこのことはH社内においても全く同じことが実践出来るはずだと思いますので、H社版「社長におまかせ」を心がけて行きたいなあって思ってます。

(後略)
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 『ヘッドにおまかせ』 私も愛読者です。読み終わった後は、“うん、昨日もいい試合だった!”、“よっしゃ、次はだいじょうぶだ!”など、勝手にやる気になって盛り上がっている私がいます。白井ヘッドコーチの言葉には「人を前に向かわせる力」があります。

 その同じ記事から、「H社内においても全く同じことが実践出来るはずだ」と感じ取られたH社長のセンス、柔軟性(何と言ったらいいのでしょうか・・・)にはただただ脱帽しました。そうなのです。各企業、組織の中も全く同じだと思うのです。我々はとかく相手の欠点やうまくいかなかったことに目が行ってしまいます。ベテランの上司であればあるほど、部下のいたらなさ、未熟さが気になってしまうようです。「ここがマズイんだよ」、「だから、ダメなんだよ」 つい、こんな言葉が出てしまいます。

 で、果たして、そこに焦点を当て続けることで、部下のモチベーションを引き出す結果を生んでいるのでしょうか? まずいところを指摘することで、相手はやる気になってくれるのでしょうか? かえって、自信を喪失させ、萎縮を生んでいることの方が多いような気がするのは私だけなのでしょうか?

 H社長のような社長が世の中に増えると、“日本の会社”ももっと楽しいだろうな~、としみじみ思います。H社の『社長におまかせ』、今後の展開が楽しみです。
H社長、すばらしいメール、ありがとうございました。

 函館での首位西武との2連戦は、1勝1敗。いい感じです!

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