172.資源の発掘
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「自分ができること」
できるだけたくさん挙げてください。と言われたら、
いくつぐらい挙げられますか?
先日、私の講座に親子で参加してくださったお子さんで、
小学校2年生の男の子は、全部自分でしっかり考えて、
数分間で22個リストアップしていました。
ちゃんと自分で持ってきたノートにメモをしながら、
グループの中で初めて出逢った大人たちに伝えていました。
「う~ん。なかなか思いつかないな~・・・」
大人の皆さんの方が、次に何を言ったらいいのか、
そろそろネタが尽きてきて、困っているご様子・・・
「そろそろいいですか~?!」
グループワークの終了を告げる私の声に、
「まだ、やりた~い!!」と声をあげたのは、
子どもたち。
いや~、驚きました!!
そして、胸が熱くなりました。
子どもたちが、自分の可能性を探ることをやめようと
しないのです。
「すごいね!!まだやれそうだね。
こうしてやっていくと、まだまだ自分ができることって
ありそうな気がしてくるよね!!」
「うんっ!!」
と、参加した子どもたちが大きくうなずきます。
涙腺ゆるみます。
この可能性にフタをしちゃいけません。と心から思いました。
「ここが、できてないよね!もっとがんばらないと」
「あなたはここが苦手だよね。もっと勉強して!」
「ここが短所だよね。気をつけようね」
こんなことを指摘する前に、伝えることがもっとあるような
気がします。
コーチングをしていても感じます。
多くの人は、自分がすでにできていることはあまりに
「当たり前」であって、「スゴいこと」と認識できていないように
感じます。
私にはこれが足りない。これができない。だからもっと経験を
積んでからじゃないとやれない。資格がないからまだダメ!
と行動を止めます。
すでに持っているものにまず、焦点をあててみませんか。
あなたのお財布の中には、夢を実現するための「資源」が
たくさん詰まっているのに、お財布をあけて確かめてみもしないで
自分は「持っていない」としている。もったいない!!です。
使ってください!!その資源!!
ちゃんと発掘してください。
最近、私の仕事は、すでにその人が持っている「資源」をただ
掘り起こすお手伝いをするだけの仕事なのではないかという
気がしています。
掘り起こすだけでいいのです。あとは、本人が持っていた資源に
気づいて存分に使うだけなのです。