コーチ石川の感動日記

33.同じ話を300回

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秋の空と気の早い紅葉

連日、コーチングの話をします。同じカリキュラムのコーチング研修を何回も何回も何回も何回もやります。聴く相手は毎回違いますので、皆さん、新鮮に受けとめて下さいますが、私にとっては以前したことのある話です。「コーチング」を語ることは私にとって、楽しく大好きなことです。だから、とても幸せな毎日です。新ネタの仕込みにも努めています。でも、どこかで、“また、この話かい・・・”と、マンネリ感や抵抗感を覚える瞬間があります。

 同業者のTさんから、最近、こんなメールをもらいました。Tさんは、研修講師というお仕事が実はあまり好きではないようです。1対大勢の関わりより、1対1のやりとりの方がお好きだそうです。同じ研修を続けて担当するというお仕事は特に苦手なようで、10回連続という依頼がくると気が重くなるようでした。

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『昨日、ふと思ったことがあります。歌手を見習わなければと。歌手の方は、同じ歌を何百回も何千回も歌いますよね。聞く人が変わったり、同じ人が何度も聞いたり、でも毎回真剣に新鮮に歌わなければならない。歌うたびに味わいが出てきたり歌い方が多少変わったりするのでしょうが、私の回数の比ではありませんね。
 歌手の方に比べたらまだまだ甘いと思いました。プロとはそういうものかなと。私は早く終わろうとしていた。彼らは何回でもいい歌を聴いてもらおうとしている。とても大きな差ですよね。10回程度で、飽きるなどと言っていた私はプロとしては失格、恥ずかしい気持ちです。(昨日、何気なくつけたテレビでやっていた歌謡番組を見てそう感じました。)
 前に石川さんの元上司の方が300回同じ話をしなさい。というようなことを言っていたとおっしゃっていましたよね。今、分かったような気がします。プロになれ!
ということだったのではないでしょうか。
 もちろん、私は研修のプロになりたいという気持ちはないので、終わることばかり考えてましたが、受講者や主催者から見たら、お金を払っているのだから、私はプロなんですよね。ますます、自分の甘さに気づかされた昨日でした』

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 金曜日に、ナイター観戦していて思いました。“この人たちは、毎日毎日毎日毎日、野球をしているんだな。でも、毎回、こんなに人を興奮させて、こんなに感動を与えられるなんてすごいな。プロだな”

 「いつでも感動を与えられるプロ」を目指して、今週もしゃべりまくります!

 Tさん、いつも、気づき多いメールをありがとうございます。

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