コーチ石川の感動日記

4.全社員への「禁煙宣言」

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*ようやく札幌にも春の兆し*

 今日は、㈱えぞ企画の高田社長との面談コーチングを行ないました。この会社は「ボイスメール」というとてもユニークなシステムを導入なさっています。一人の社員が電話で吹き込んだメッセージを全社員一斉に送ることができるというものです。各々にIDナンバーがあり、個別に返信、転送もできます。まぁ、一言で言うと、“音声のEメール版”という感じでしょうか。「な~んだ、留守番電話みたいなものね」と侮ってはいけません。お話を聴けば聴くほど、可能性が広がり、組織活性化にとって奥の深いものだと興味をそそられます。

 えぞ企画様では、実に、25名の社員間で1ヶ月7000件のボイスメールが送受信されているのだそうです。これには思わずびっくり!さらに驚くべきことは、ボイスメールの送受信量が上がった月は、それに比例して売上も上がっているという事実です。ここで、私は、思いました。「ボイスメールって、コーチングみたい!」

 なんだか目新しい響きがして効果がありそうなんだけど、実践するのはちょっとまどろっこしくて面倒な感じ、かえって効率が落ちるのでは、との印象。しかし、導入、活用している企業では、「コミュニケーションの量」が確実に増え、それが、報連相の徹底、価値観の共有化や社員のモチベーションアップにつながり、組織の活性化、業務の効率化、業績アップにつながる・・・。そう、まるで「コーチング」のことを言っているみたい!

 ところで、高田社長とのコーチングのテーマはいろいろあるのですが、中でも苦労なさっているのが「禁煙」。これはけっこうコーチ泣かせの永遠のテーマでもあります。例によって、今日も、、、「今週も吸っちゃいました・・・」 “どうしても辛くなって吸ってしまうんですか?” 「いえ、辛くなる前にもう吸ってます・・・」   “・・・・・”。

 “コーチングの中で、「公言する」っていうのがあるんですよ。「やる」と決めたことをたくさんの人に言って回るっていうことなんですけどね、これ、けっこう効果的なんですよ。自分自身へのすりこみにもなるんですが、宣言することによって、周りの人の協力が得られたり、情報が入ってきたりして、目標達成しやすくなるんですよ”。私は、「公言する」ということをご紹介しました。

 「公言ですね・・・」 次の瞬間、高田社長は、おもむろに携帯電話を取り出し、「社員に言えば・・・」などとぶつぶつ言いながら電話を操作していらっしゃいました。「え~、高田です。このボイスメールは、全社員一斉に送っています。業務とは関係ないことですが、、、え~、私はこれから禁煙します。・・・」 おぉ、すごい!!私はあまりの展開に腰を抜かしそうになってしまいました。これほどの大々的な「公言」があるでしょうか。高田社長の勇気と行動力に拍手でした。電話を切った後、高田社長は一言、「タバコやめた感じがする」。公言の効果を信じて、高田社長の「禁煙」を今後も見守りたいと思います。

※上記の内容は、ご本人の承諾を得て、掲載させていただきました。

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