コーチ石川の感動日記

42.君ならきっと!

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札幌初雪:あれよあれよという間に冬~

 先日、道内のある地方の高校に、カウンセリングに行った時のことです。その日も風が強く、むっちゃくっちゃ寒い日でした。学校の建物は想像以上に冷えます。前回の教訓を活かせず、使い捨てカイロを忘れてきてしまいました。

 休憩時間、両手をさすりながら、次の時間にカウンセリングする生徒さんのシートを確認していました。“あ~、つい最近、面接試験落ちたのか~。この学校の子はコミュニケーション能力低いって先生言ってはったし、、、うまく話せへんかったんかなぁ。どんな子やろ。落ち込んでんのやろか。なんて励ましたらいいんやろ” (独り言の時はなぜか関西弁もどき・・・)

 そうこうしているうちに、チャイムが鳴り、生徒さんが入ってきました。なかなか元気な子です。いい感じです。いつものように、私はアイスブレイクのため自己紹介を簡単にして、挨拶し合いました。
“ごめんね~、この部屋寒いでしょう?”
「ほんっと、寒いっすね」
“50分間、我慢してね”
「はい、だいじょうぶです」
“11月にならないと暖房入れないことになってるって、さっき先生がおっしゃっていたので、仕方ないよね”
「それって、なんか変じゃないですか?」
“へ?・・・変?”
「だって、僕らのために、わざわざ札幌からカウンセリングに来てくださっているのに、こんな日に暖房入れないなんて、この学校、変ですよ!」
(↑フィクションではありません。本当にこの通りこの生徒さんは言いました)

 私はしばらく、マジマジとこの生徒さんの顔を見つめてしまいました。いろんな感情がこみ上げていました。“高校生ながら、君のその発想はいったいどこから来るのか! 初対面で、こんなにしっかり応対ができて、気配りの心を持っている君でさえ、内定をもらえない世の中なのか・・・”

 第一志望の会社に内定をもらえなかった悔しさを受けとめながら、私は“君ならきっと次はだいじょうぶ!”を15回ぐらい連発していました。

 生徒さんをあんまり「ダメだダメだ」って言わないでください。向き合って話せば、「宝」のような生徒さんばかりです。

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