コーチ石川の感動日記

48.もう一人の自分

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札幌:たちまち大雪~ “冬ソナ”の世界??

コーチをしていますと、クライアントさんの変化もさることながら、自分自身が一番変化していることに気付かされる瞬間があります。これはけっこうおもしろいです。まず、私が気付いた変化は、“常に、頭上2~3mのところから、もう一人の自分が自分を見ている”という感覚を覚え始めたことでした。

 “あ~、また落ち込んでる、落ち込んでる”、“今、むちゃくちゃムカついてるよね”など。自分で自分の感情を客観的に観察できると、急にその感情から解放され、本来の目的にそった行動が起こせるようです。これで私の人生、ずいぶん変わったと自負しています。

 Sさんは、誰でも知っているような大きな会社の社内コーチとして活躍なさっています。コーチングの勉強にも非常に熱心な方です。また、豊かな感性と鋭い分析力をお持ちのコーチです。超承認上手でもあります。最近、こんなメールをいただきました。名コーチSさんは、私にまた『コーチングの成果』を思い出させて下さいました。Sさん、いつもありがとうございます。
 
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 最近、自分自身に変化が起きているなぁーと自覚することがあり、これもコーチングの効果であろうと思います。
今回はそのご報告をしたいと思いました。

 先日、昼食をとるために、ある天ぷら屋さんに入った時の出来事です。

 席につくとパートと思われる女性店員がお茶を運んできましたのでオーダーしようとしたのですが、その前に「少々お待ちください」と発言を止められました。「店内が混雑しているからやむを得ないか」と思いながらオーダーする機会を窺っていたのですが・・・、すると私のあとに店に入ってきた女性客2名に対して、その店員はしっかりと注文を聞いているではありませんか?そのまましばらく様子を見ていると、次のお客さんも、その次のお客さんも、その次の次のお客さんも店員はしっかりと注文を聞いているんです。この時点で私が入店してから10分は経過したと思います。

 ここで私はある「観察」を始めました。何に対して「観察」したと思いますか・・・?

 それは自分に対してなんです。

 今の自分の気持ちは?・・・「おぅ。しっかりムカついてるな」 脈拍は?・・・「早い!」 呼吸は?・・・これも早い!!」「この分だときっと血圧も上がっているんだろうな」なんてね。自分に意識を向けていると一気にテンションが下がってくるので不思議ですね。冷静になった私は、その店員を呼んで「そろそろ注文してもいいでしょうか?」と注文する許可を求めていました。店員がギョッとした様子で「いいです!」と答えた時の表情が滑稽で、思わず笑ってしまいました。

 以前の私でしたら「どうなってんだよぅ!」と確実に文句の一言は言っているでしょうし、注文するのに10分も待ってはいないと思います。そして、その日一日を不愉快な気分で過ごしたことでしょう。

 ちょっと面白い話だと思いませんか?

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