コーチ石川の感動日記

51.「自分らしく」が一番パワフル

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A HAPPY NEW YEAR~♪

 まだPHP研究所の社員だった頃のことです。講師としてデビューしたばかりの駆け出しの時期でした。今でも尊敬する大ベテランの女性講師A先生の研修を聴講しながら、私はため息をついていました。“さすが、A先生。私はとてもあんなふうにはなれない”。隣で一緒に聴講していたある方が、おっしゃいました。「A先生はたしかにすごいです。でも、A先生が二人いてもおもしろくないじゃないですか。いいんです。あなたはあなたの研修をやれば」。私を力づけた一言でした。

 昨年末、心から尊敬する岸英光コーチの「コーチング体験講座」の1回を担当させていただきました。たくさんの方がたにお越しいただき、嬉しかったのですが、本当のところ、かなりの重圧でした。岸コーチの「体験講座」はそれはそれは見事です。私はこれまで4回聴きましたが、何度聴いても気付きあり、感動あり、笑いあり、の名作落語の世界です。私が話すことで、岸コーチの魅力によってコーチングの世界へ一歩踏み出そうとしている方たちの出鼻をくじくことになりはしないか、岸コーチとの力量の差をさらすことになりはしないか、、、と心配は尽きません。偉そうなことを言っていても、いつも最初から立場をとれるわけではありません。

 講座開始直前、顔見知りの参加者のお一人とお話をしていました。
“○○さんは、もうすでに岸講座で勉強をされているので、今日は目新しいことは何もないと思いますが・・・”
「いえ、今日は石川さんの話を聴きに来ましたから」
この瞬間、私の中で何かふっきれるものがありました。

  “岸コーチが二人いてもおもしろくない、むしろ怖い(←超失礼)”,“何を言うかじゃない、誰が言うかが大事”,“やり方よりもあり方”,“怖くてもやれる、感情と行動は別”,“立場をとれば空間が変わる” これまで私を支えてきた言葉が次々と私の背中を押し始めました。あとはもう、思いっきり大好きなコーチングの話をさせていただきました。すっきり爽快!でした。皆さんが真剣に耳を傾けてくださっているのも伝わってきました。やってよかった!と思いました。

 翌日、早速、お電話をくださった方がいました。
「私、昨日、お話を聴いて、ビビ!と来たんです。石川さんのコーチングを受けたいと思ってお電話しました」。
なんてありがたい言葉でしょう。私はもうその言葉だけで何も要らないと感じました。
“私は私でいい。誰の真似をするのでもない、コーチ石川のコーチングを受けたいという人をコーチングできたらいいんだ”

 そういえば、岸コーチから教わっていました。
「あなたらしさを隠そうとするとあなたのパワーが弱まる。その人が一番その人らしい時が一番パワフル、一番魅力的」

今年も私らしく前進します!

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