66.気がつくと欠点指摘
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研修の合い間にお花見:毎春、桜を見ると初心に戻れます
この時期は毎年、連日「新入社員研修」をやっています。入社式を終えたばかりの新社会人の皆さんに、“社会人のいろは”をお伝えします。どうしてもティーチング(教えること)が主体の研修になってしまいます。新人の段階ですから、ティーチングはもちろん必要なのですが。
“あ、ほら、名刺は胸の高さから下げないで持って”
“45度のおじぎは、もう少し深めを意識して”
“はい、そこで挨拶の言葉を忘れないで”
“それは、謙譲語。尊敬語で言わないと失礼ですよ”
“だから、もっと大きい声で言わないと聞こえませんよ”
あれ?! 気がつくと、“それじゃだめ。こうして”、“そこはこうでしょ”と欠点指摘ばかりしている自分に気づきました。これじゃあ、私が常々疑問に思っている学校の先生たちのやり方と同じじゃないか(←失礼・・・)!
でも、ほめてばかりいたら気づかないし、、、やっぱり、なおした方がいいところは言わないと。。。
日頃、“欠点指摘の前にまず承認”などと偉そうに言っている私ですが・・・。つくづく、人は欠点に目がいってしまうものだと実感。「ここがまずい」と思うことをつい先に言ってしまうものなんですね。そのほうが早く良くなると、つい思ってしまう自分も発見しました。我ながら、反省、でした。学校の先生がたを責められません。
そうだ、そうだ。欠点指摘の後は、やる気も引き出さないと。
“そうそう、そのほうが、ずっといいですよ”
“すごくよくなりましたね。すいぶん練習しましたね。すばらしいです”
“こういうところは、本当に新人ばなれしてますね。これからが楽しみですね”
あわてて承認の言葉もプラスしました。
「今日1日で、すごく自分がジェントルマンになった気分です」
「石川さんのおかげで、社会人らしくなれそうです」
新入社員の皆さんもいろんな承認をしてくれました。
“やる気や自信を持たせながら、ティーチングをするのってよほど意識していないと難しいなあ~” 今さらながら悟った私でした。